アルコール性肝障害のその後
お酒の飲みすぎが原因で、肝臓の働きが悪くなり、肝臓に中性脂肪がたまって大きく太ってしまった状態です。
自覚症状はほとんどありません。
肝生検を行なうと、肝細胞内に“脂肪滴”という粒があります。
このような脂肪化した肝細胞が、肝細胞全体の30%以上になると、アルコール性脂肪肝と診断されます。
【アルコール性肝炎】
ふだんからお酒を飲んでいる人が、飲み会などでいつもより大量にお酒を飲んだときに起きる急性の肝障害です。
肝生検を行なうと、壊れた肝細胞を白血球がとりかこんでいるのが認められます。
肝細胞にも“マロリー体”という球状のものが認められます。
触診で肝臓に触れると、痛みがあります。
・黄疸(おうだん)・吐き気
・全身のだるさ・頭痛
・下痢
このアルコール性肝炎を繰り返すと、アルコール性肝硬変に進行してしまいます。
【アルコール性肝線維症】
アルコールが分解してできるアセトアルデヒドは、肝細胞内でコラーゲンの生成を高め、肝臓に繊維を増やす悪玉物質と見られています。
働きで、肝細胞が壊れたり死んだりしなくても、肝臓の繊維化が進んでしまいます。
肝細胞の壊死(えし)や脂肪化が肝臓が繊維化している状態を、アルコール性肝線維症と呼びます。
【アルコール性肝硬変】
長年の飲酒での肝障害で、肝細胞の破壊や変性を繰り返すうちに肝臓の繊維化が進み、肝臓が硬く小さくなった状態です。
そのまま放置しておくと、肝臓の働きが失われてしまいます。
日本酒に毎日5合以上飲み続けた場合、10年で5人に15年で半分以上の人がといわれています。
肝硬変まで進行してしまうと、繊維化した肝細胞は元に戻りません。
ウイルス性とは違い、禁酒を続けて適切な治療を行なえば、寿命をまっとうすることができます。
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