肝硬変について
肝臓病の最後の姿、肝硬変。
慢性肝炎が進行して、肝細胞の破壊と再生が繰り返されるうちに繊維化が進むと、肝臓が硬く小さくなります。
そうなると、肝臓の構造が変わってしまうので、元に戻ることができません。
日本では肝硬変の原因の50%がC型肝炎ウイルス、20%がB型肝炎ウイルスが占めており、アルコール性肝硬変は15%程度です。
肝硬変になると、
・全身の倦怠感・微熱
・食欲不振
・腹痛
…などの症状があらわれますが、ほとんど自覚症状がない場合もあります。
自覚症状がない場合もあるかというと、残った肝細胞によって肝機能が代償され、補われているからです。
その時期を“代償期”また“代償性肝硬変”と呼びます。
肝硬変が進行すると、肝臓の最後の予備能力までも失われてしまいます。
その結果、低下から低下から“高アンモニア血症”を招きます。
こうなると肝臓は代償されていないので、“非代償期”“非代償性肝硬変”に入ります。
【肝硬変になると…】
肝硬変になると、無数の結節によって門脈がふさがれ、深刻な血流障害が生じます。
その結果、門脈の中の血圧が高まり、“門脈圧亢進症(もんみゃくこうしんしょう)”を発症します。
亢進によって、血流が肝臓内を通らずにバイパス(側副血行路)を形成すると危険です。
・胃から食堂の静脈へ上昇するルート ・体表に出てへその付近の静脈をめぐるルート ・校門の静脈へ下降するルート
この3つは、どれも細い静脈なので、血流の増加に耐えられず、“食道静脈瘤(しょくどうじょうみゃくりゅう)”、“メドゥーサの頭(腹壁静脈の怒張)”、“痔核”の原因になります。
もう一つの問題は、アンモニアなどを含む門脈の中の血が、肝臓での解毒を経ずに全身の血液循環に入るため、“肝性脳症”を起こすことです。
【肝硬変による死因】
肝硬変による3大死因は、
・食堂静脈の破裂 ・肝性脳症(肝不全) ・肝癌
…です。
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